失敗は神様の演出
ども、まえかわです。
今回は黒川伊保子さんの「英雄の書」についてアウトプットします。
ゲームも、レースも、人生も挑む本人が「失敗した」と感じた瞬間に終わってしまう。日本人が「失敗」と呼ぶ事象のほとんどは「人生をドラマチックしてくれる、神様の演出」なのである。
こんな内容から、この本は始まる。
最後まで読んだけど、チェックしたポイントが多すぎて、全部書くとなると長くなりそうなので、今自分に必要だなと思った部分「失敗の章」についてだけ書きます。
(というかこの本、内容濃すぎる。子育て論でグサグサきました)
それでは、いってみよー
Contents
脳が進化するには「失敗」が必要である
人間の脳は電気回路であり、必要な時に必要な回路にだけ電気信号が流れ、その時々の脳の仕事をする。「頭がいい」とは豊かな回路を持ちながら、必要な時に必要な回路にだけ、すばやく電気信号が流れること。
なるほど。
こんな脳をつくりあげるには「失敗」して痛い想いをするしかない、とある。
失敗すれば、失敗に使われた脳の関連回路に電気が流れなくなり、失敗しにくい脳に変わっていくんだそう。
つまり経験を重ねるってことか。
こう理解すると、世の中のどんな失敗も脳を成長させるためのもので、「失敗」の数が多いほど脳が優秀になる。
経験豊富な人が、直感的に成功パターンを理解しているのも、数々の失敗を重ねてきたからこそ脳が優秀になって、成功パターンの電気回路の優先順位が高くなっているということ。
つまり若いうちから「失敗」を避け、逃げてきた脳は大成しない。。と。
「できない」ではなく「失敗してもやってみる」って姿勢も大切ってことだね。
パラレルキャリアに挑戦して、それで失敗しても死にはしない。脳が成長するだけだって考えたら、挑戦も怖くない。色々なことにチャレンジしてみたくならない?
眠りが「失敗」を「進化」に変える
この本の中で、脳が進化するタイミングについて書いてあった。それは脳の持ち主が眠っている時だそう。
眠っている時に活動していた意識領域が沈静化して、起きている間の出来事をなんどもリピートして知識や知恵を切り出し、アップデートしていくそう。
なんだかiPhoneのiOSが充電中の夜中にアップデートするのに似ているなー
何かをやりながら、アップデートってやれないもんね。
仕事のコツなんかも、こうして脳が定着させていくんだって。
つまり、眠っている時間は脳にとって「とても大切」だと。
眠りの質をあげるには「闇の中で寝て、朝日と共に起きる」のが良いそう。天井の豆電球すら眠りの質を妨げるんだってさ。(うん、明日から消そう)
そして真夜中の電子画面の凝視は脳と体に大きなダメージを与えるんだって。スマホは見るなってことです。目が悪くなる以上に、脳の質が良くならない。
眠りの質は「人生の質」なんだって。(僕は夜型人間なので、ショックが隠せません!)
みんな、今すぐ寝ながらスマホはやめよう。
スマホの充電器もベッド脇はオススメしないよ。
脳を進化させるための3つの掟
失敗は誰のせいにもしない
自分がいくら正しく出力したからと言って、「正しく伝わる」とは限らない。自分が関わった件に関しては、自分の失敗を認め、反省点を創って行くことが脳の進化の第一歩。
これはすごくよくわかる。
自分のわかってるつもりは、相手の理解ではない。
伝わらなかったら、それは伝えた側の責任だということ。
この辺りはデザインにめっちゃ通じるポイントなので、デザイナーは意識してる人が多いと思います。
過去の失敗にくよくよしない
くよくよと何度も思い出すと失敗の回路が活性化してしまう。自分の勝てるポイントを見つけ、「負けた」と脳に思わせないようにしよう。
反省はすべきことだけど、反省から入ってはいけない。
無駄に何度も失敗を思い出していると、良いイメージが想像できなくなる。
競馬のサラブレッドのように「負け癖」がついたら、ダメってことです。
未来の失敗におどおどしない
失敗を想定しすぎると必ず失敗する。何かを挑戦する前にうまくいかないことを数えあげないこと。ネガティブ思考が口から出るのを即刻やめよう。
わかります。僕もネガティブ癖があるので。でも意識しなきゃ。
挑戦は楽しんでやらなきゃ。
ありもしない失敗を想定して、脳の中に失敗回路を増幅させることなんて無いんだから。ある程度、楽観的でもうまくいかないことを数え上げるより、よほど良いです。
「失敗」したの者だけが、「反射神経」を超えられる
自分を信じられる人は、失敗を糧に次の知恵に変える機知があると思える状況を脳に作り出せる人だそう。
人生のゴールは長いから、ちょっとくらいの失敗なんてどうってことない。それよりも「うまく行かないことがわかった」という経験の方が大切だな。
でも失敗を恐れないことと、勝ちにいかない事は違う。
キングコング西野さんがよく書いている「勝ちに行く」。これは勝ちどころを決めて勝負に行くって事なんだと、理解できました。勝負を投げ出した脳は「失敗」を「失敗と思わない」し、勝負を諦めた脳は「失敗とすら感じない」ので、ちゃんと自分の中で「勝てる」ポイントを創って、挑戦して行くことが必要。
これは勉強になった。
がむしゃらな挑戦ではなく、ちゃんと勝負しないとダメなんだ。
これを重ねることで、脳に機知の回路が出来上がるんだって。
ところで「機知」ってどんな意味か知ってる?
その場に応じてとっさに働く鋭い知恵。
だってさ。久しぶりに本を読みながら、ちゃんと言葉の意味を調べたよ。
まとめ
こんな感じで、英雄の脳をつくり上げるためのことが書いてあります。
第1章:失敗の章〜第2章:孤高の章、第3章:自尊心の章、第4章:使命感の章、第5章:餞の章と続いていきます。
面白かったですよ。
でもこれをちゃんと伝えるのは、本当に難しいので読んでみてください。
で、誰かもっと分かり易い感想を送ってほしいなー